よく速読に関する質問をもらうが、オレは速読なんか無意味と答える。知識が必要なら速読して、必要な部分を読むとかいいかもしれない。でも、知識なんて、いまは検索すればいいだけ。読書に必要なのは、著者の視点を手に入れること。自分以外の視点を手に入れることで、物事をあらゆる角度から見る。そうすると、物事を多面的に見ることができるようになる。もはやそのための読書なわけで、知識のためじゃないわけだ。多面的に観ることで、そのものの輪郭が鮮明になる。見える世界が鮮明になる。そうしたら環境や状況をきちんと把握できるようになる。さらに、同じことを自分を対象にやることで、自分を理解することができるようになる。こうすることで、いつもオレが言っているように、自ずとやることなんか決まってくる。いちいち目標を考えるなんてバカなことにはならないわけだ。そもそも、地図と自分の位置がわからなければ、目的地がどっちの方向かなんてわからないんだから。ていうか、必死に本を創る立場から言うと、速読なんかされたくないし。笑
お陰様でオレがプロデュースさせてもらった加藤秀視さんの新刊『ONE〜「1つになる」ということ〜』が絶好調です。