稼いでから言え
2012-11-09 哲学
出版業界を見ていて思うのが、圧倒的にマーケティングの勉強をしていないということ。
編集者も営業もだ。
私はいつも5万部は必ずいくと言っているが、それは企画段階からマーケティングをしているからだ。
「どのマーケットが狙えるか」
「どのタイトルがいいか」
「どんなカバーがいいのか」
「どんな前書きがいいのか」
「どこに広告出すのか」
などを最初から考える。
たとえば、『英語は逆から学べ!』のときは、英語は時々100万部が出るマーケット。
フォレスト出版にとって初の英語本だったから、新聞の三八広告を何発か打とうと決めた。
ちょうど『英語耳』というベストセラーが三八広告を打ってたから。
そして、スペースの小さい三八広告を打つならタイトルは短くしなきゃいけない。
だから、『英語は逆から学べ!』という短く、覚えやすいタイトルに決めた。
さらに、広告を出すなら検索されるだろうと、当時はまだ効いていたブログ記事への広告も出稿。
そして、初速を取るために苫米地先生のコアなファンにも買ってもらいたかったので、英語以外にも効く能力開発CDを付けた。
ここまで考えたが、会社としては初の英語本ということで広告費はなかったので、苫米地先生のセミナーを企画して1000万を稼ぎ、それを広告費にあてる。
さらに、本が売れれば自動的に売れるように英語教材も用意。
その結果、シリーズ50万部突破のベストセラーが生まれたわけ。
結局、多くの出版社の人は売るということに無頓着すぎる。
もっとビジネスの勉強をするべきだし、金を稼げるようになってから偉そうなこと言えといいたい。
感覚だけで売れてるとか決めすぎているし、そもそも売るために何をやるか考えてなさすぎ。